リノベーション 施工事例
京町家 藁屋町
京町家 藁屋町
- 築年数：築不詳
- 構造：木造2階建て
- 施工期間：1.5ヶ月
- 施工面積：78.33㎡
車いす生活になったら伝統的な京町家に住み続けることはできないのでしょうか？そんな時、京都の世界遺産元離宮二条城の北で長い間空き家であったにも関わらず、今では手に入らない日本トガ普請の「京町家」のたたずまいが色濃く残った家との出会いがありました。構造的な狂いもわずかであったこの家をケアリフォームの視点でみんなにやさしい家として甦らせようと考えました。
設計と施工のポイント
「現実的なケアリフォーム」をコンセプトに、自分が高齢の（あるいはハンディキャップのある）家族と一緒に暮らすとしたらどうするかをコスト面も含めて考えました。結果、介護保険で適用できる機器（リフト）を導入し、必要な設備をプラスして、生活の質を高めました。室内の床の段差もなくしました。また構造材の補強は徹底的に行いました。
この家はモデルハウスとして3ヶ月間公開され194組311人の来場がありました。またKBS京都「ハッピーシニアライフ」の番組内で2回にわたりオンエアされました。
洗面所
お風呂に入る時、着替えにも便利なベンチと、車いすの方も健常なご家族の方にも、好みの高さに調整できる洗面化粧台です。
マルチシンク
洗濯流し（マルチシンク）は汚れ物の洗濯に大活躍します。
介護リフト
介護保険レンタルで利用できる介護リフト「つるべ～」で、介助者が腰を痛めることなく楽々と体格の良いご家族を浴槽に入れてあげられます。
浴室
1坪サイズのバリアフリータイプの浴室です。入口は3枚連動引戸で有効開口口は814mm、介助者も一緒に通ることができます。
車いすのまま使えるシステムキッチン
車いすに座ったまま使える下部オープンタイプのシステムキッチンです。IHクッキングヒーターを採用。レンジの換気扇操作はリモコンで行えます。
階段
京町家の急な階段は、勾配の安全な階段に付け替えました。連続手摺でさらに安全です。
2階内装
2階の内装はもとの雰囲気を出来る限り残しました。壁はじゅらく塗りで仕上げ、畳と襖を変えました。
ダイニングキッチン～水回りの建具
DKから水まわりに通じる建具は有効開口巾851mmで、段差もなく車いすでも楽々通れます。
吹き抜け
吹き抜けはそのまま残し、高い位置から差し込む光がキッチンを明るくさわやかに見せます。
坪庭
「猫の頭」ほどの坪庭でも京町家になくてはならない空間です。風通しもよく、家に居ながらにして季節を感じることができます。
玄関引き戸
町家の外観にマッチする3枚連動の玄関引き戸は有効開口930mmです。
たて格子
たて格子は以前のものを丁寧に手入れして使用しています。
押入れ
階段下を利用した押入れです。しっかり収納できます。
玄関スペース
車いすでの使用を考えてゆったりしたスペースをとりました。介護保険でレンタルできる段差解消機を設置して、楽に車いすで室内に入れます。
トイレ
歩行の可能な方、車いすご使用の方、いろんなケースを考えて手摺を設置しました。便器左側の手摺は、車椅子から便器への移乗の際には跳ね上げておき、便座に座っている時には降ろして、座位の安定に使えます。また、車椅子で壁にあたっても大丈夫なガード巾木付きです。
トイレ入口の引き戸
車いすごとトイレに入れる3枚連動引戸です。有効開口は851mm、トイレ前の廊下スペースで方向転換もスムーズです。
下記の画像をクリックいただくと拡大写真がご覧いただけます
京都の注文住宅・リノベーション・ケアリフォームは建都の家へお任せください
京都の地元に密着して総合不動産業を行ってきた建都住宅販売だから、
コストパフォーマンスの高い家を実現します。ご相談やご紹介もお気軽にご連絡ください。
メールでのご依頼・ご相談はこちら